“ちがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.3%
相違19.0%
4.8%
3.2%
差違3.2%
痴騃3.2%
疎遠1.6%
癡騃1.6%
等差1.6%
逕庭1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れは夫れとして、扨松木に五代と云うものは捕虜ほりょでもなければ御客おきゃくでもない、何しろ英の軍艦に乗込んで横浜に来たにちがいはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
聞いて御覧、芳さんが来てからは、また考えようがいっそきびしいに相違ちがいないから。何だって、またあの位、嫉妬しっと深い人もないもんだね。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分はこんな景色でなければ楽しいとは思えぬ。要するに宗近と自分とは檜山ひのきやま花圃はなばたけちがいで、本来からしょうが合わぬから妙な感じがするに違ない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
王将、金銀、けいきょう、飛車、角、九ツの、数はかかる境にもちがいはなかった。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それに今の片袖がそいつの浴衣に差違ちがいないので、まず犯罪人はこいつとだれも目を着けたさ
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
われら二人の間にはまだ痴騃ちがいなる歓楽のみ存じたりしを。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
併しながら庄次はさういふ仲間と表面は甚だしい疎遠ちがいはなくてもそれに感染かぶれるやうなことは苟且かりにもありませんでした。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
われ等二人の間にはまだ癡騃ちがいなる歡樂のみ存じたりしを。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
四民同等の今日とて地下じげ雲上うんじょう等差ちがい口惜し、珠運をやすく見積って何百円にもあれ何万円にもあれさつで唇にかすがい膏打こううつような処置、遺恨千万
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ひま行くこまの足早くてうまの歳を迎うる今日明日となった。誠や十二支に配られた動物輩いずれ優劣あるべきでないが、附き添うた伝説の多寡に著しい逕庭ちがいあり。