“ちがひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
65.2%
相違21.7%
差違8.7%
区別4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三四郎はひとの文章と、ひとの葬式を余所よそから見た。もしだれて、ついでに美禰子を余所よそから見ろと注意したら、三四郎は驚ろいたにちがひない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
男といふものは女と同じやうに神様の玩具おもちやに過ぎないが、女には胸を押へると泣き出す仕掛があるのに、男にはそれが無いだけの相違ちがひだ。
この頃府下の鯰江町なまづえちやうの土底から掘り出された独木舟も、ある学者は千年迄の物だと言ひ、またある学者は千五百年以前の物だと言つて、一つの舟にざつと五百年の差違ちがひをつけて平気で済ませてゐる。
南部藩と仙台藩の区別ちがひが言葉の調子にも明白あきらかで、少しも似通つた所がないけれども、同県人といふ感じが渠をしてよく国訛りを出させる。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)