ちがい)” の例文
「——善信御房は、そういうお考えとすると、御自身の信心も、師の上人の信心も、同じである、一つである、少しもちがいはないと仰せられるのか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
王将、金銀、けいきょう、飛車、角、九ツの、数はかかる境にもちがいはなかった。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
否、師と弟子のみではなく、他力門の信心は、すべて一つであって、ちがいがあってはならぬものと思うのです
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生れつきの愚鈍や凡夫では生涯かかってもついにほんとの往生極楽の味はわからずにしまうのじゃないかと思うのです。……で、議論になったわけじゃ……信仰は万人一かちがいのあるものか。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)