“異体”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えたい77.3%
いてい9.1%
ゐてい9.1%
いたい4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もつと曖昧模糊たる異体えたいの知れぬ混沌状態に於てなりと、とにかく蕗子を他人の手をかりてまでも堕落せしめ、情痴の坩堝の中へ落し
雨宮紅庵 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
男は彼女かれせがれの重太郎であった。其風采そのふうさいは母と同じく異体いていに見えたが、極めて無邪気らしい、小児こどものような可愛い顔であった。髪をおどろに被ったかしらって
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
按ずるに、蛾蛾同韻ががどうゐん(五何反)なれば相通あひつうじて往々わう/\書見しよけんす。きやうきやうに作るすこぶ異体ゐていなり。
蜿蜒ゑんえんとして衣桁いかうに懸る処、恰も異体いたいにして奇紋きもんある一条の長蛇の如く、繻珍しゆちん、西陣、糸綿、綾織繻珍あやおりしゆちん綾錦あやにしき純子どんす琥珀こはく蝦夷錦えぞにしき唐繻子たうじゆす和繻子わじゆす南京繻子なんきんじゆす織姫繻子おりひめじゆすあり毛繻子けじゆすあり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)