“南京繻子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんきんじゅす66.7%
なんきんじゆす16.7%
ナンキンじゆす16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
バティスティーヌ嬢はまた自分の室の中に、以前は金で塗られて花模様の南京繻子なんきんじゅすでおおわれている木製のきわめて大きな安楽椅子を一つ持っていた。
蜿蜒ゑんえんとして衣桁いかうに懸る処、恰も異体いたいにして奇紋きもんある一条の長蛇の如く、繻珍しゆちん、西陣、糸綿、綾織繻珍あやおりしゆちん綾錦あやにしき純子どんす琥珀こはく蝦夷錦えぞにしき唐繻子たうじゆす和繻子わじゆす南京繻子なんきんじゆす織姫繻子おりひめじゆすあり毛繻子けじゆすあり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私の七ツ八ツから十歳ぐらゐまでは、南京繻子ナンキンじゆす縞繻子しまじゆすの帶にしてゐた。おとなも締めたのかも知れないが、私はわたしのことばかり覺えてゐる。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)