“平均”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいきん58.8%
バランス11.8%
おしなら5.9%
たひら5.9%
ならし5.9%
みなら5.9%
アヴェレージ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地震直後ぢしんちよくごから大正たいしやう十三四ねんごろまでのやうに十ドル以上いじやうさがつたこともあるけれども、平均へいきんしてづ四乃至ないしさがつてると状況じやうきやうである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
しかし、カムポスは気込んだ甲斐かいもなく、みごと「平均バランス」という賭け札でスッテンテンになってしまった。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
平均おしならして六銭ぐらいしかとれません。
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
一俵掛けて、兄弟してうんと力を入れた時は、二人とも顔が真紅まつかに成る。地主ははかりざを平均たひらになつたのを見澄まして、おもりの糸を動かないやうに持添へ乍ら調べた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
河岸揚かしあげの職人が穿いたりうちのものが穿いたりするから、平均ならし一日三十足ずつ入りやすが、其のうちみんなが鼻緒を切ると桟橋から川の中へほうり込んでしまうから、わしい竹の先へ釘を打って
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
第五 坐時すわりてをる起時たちてをる平均みならして、七歩しちぶ三歩さんぶすわくらゐにして、すわるにのみすごからざること
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
無論個人個人についてではなくただ平均アヴェレージの上でそうでないかと思われるだけである。しかしこれはただそう思われるだけの事である。
帝展を見ざるの記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)