“優劣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうれつ50.0%
いうれつ30.0%
おとりまさり10.0%
まさりおとり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
技の優劣ゆうれつはとにかくとして春琴の方がより天才肌てんさいはだであり佐助は刻苦精励せいれいする努力家であったことだけは間違いがあるまい。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
なにをかこゝろむる、とあやしんで、おこみぎはつて、枯蘆かれあしくきごしに、ほりおもてみつめた雪枝ゆきえは、浮脂きらうへに、あきらかに自他じた優劣いうれつきぎけられたのを悟得さとりえて、おもはず……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
荒町の亀惣かめそう様、本町の藤勘様——いずれ優劣おとりまさりのない当世の殿方ですけれど、成程奥様の御話を伺って見れば、たとえ男が好くて持物等のたしなみも深く、何をさせても小器用なと褒められる程の方でも
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
我はかの光の中に、他の多くの光、輪を成して𢌞めぐるを見たり、但し早さに優劣まさりおとりあるはその永劫えいごふの視力の如何によりてなるべし 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)