“悟得”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごとく75.0%
さとりえ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狩野芳涯かのうはうがい常に諸弟子しよていしに教へていはく、「ぐわの神理、唯まさ悟得ごとくすべきのみ。師授によるべからず」と。一日芳涯病んです。たまたま白雨天を傾けて来り、深巷しんかうせきとして行人かうじんを絶つ。
悟得ごとくするものは無碍むげである。自然に任ずるこれらの作も自由の境に活きる。よき手工の前に、単なるおきては存在を有たない。物に応じ心に従って、凡てが流れるままに委ねられる。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
なにをかこゝろむる、とあやしんで、おこみぎはつて、枯蘆かれあしくきごしに、ほりおもてみつめた雪枝ゆきえは、浮脂きらうへに、あきらかに自他じた優劣いうれつきぎけられたのを悟得さとりえて、おもはず……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)