“悟浄”の読み方と例文
読み方割合
ごじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
醜く・鈍く・ばか正直な・それでいて、自分の愚かな苦悩を隠そうともしない悟浄ごじょうは、こうした知的な妖怪ばけものどもの間で、いいなぶりものになった。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
その年の秋、悟浄ごじょうは、はたして、大唐だいとう玄奘法師げんじょうほうし値遇ちぐうし奉り、その力で、水から出て人間となりかわることができた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
悟浄ごじょうがこの庵室あんしつを去る四、五日前のこと、少年は朝、いおりを出たっきりでもどって来なかった。彼といっしょに出ていった一人の弟子は不思議な報告をした。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)