“大唐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいとう45.5%
もろこし18.2%
ダイタウ18.2%
だいたう9.1%
ダイトウ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その年の秋、悟浄ごじょうは、はたして、大唐だいとう玄奘法師げんじょうほうし値遇ちぐうし奉り、その力で、水から出て人間となりかわることができた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
大唐もろこしの軍将、戦艦いくさぶね一百七十艘をひきいて白村江はくそんこう朝鮮ちょうせん忠清道ちゅうせいどう舒川県じょせんけん)に陣列つらなれり。戊申つちのえさる天智天皇てんちてんのうの二年秋八月二十七日)日本やまと船師ふないくさ、始めて至り、大唐の船師と合戦たたかう。日本やまと利あらずして退く。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
でも、彼の心のふさぎのむしはアトを潜めて、唯、まるで今歩いてゐるのが、大日本平城京オホヤマトヘイセイケイの土ではなく、大唐ダイタウ長安の大道の樣な錯覺の起つて來るのが押へきれなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
大唐だいたうへ渡る道に志賀の明神といふのがあるが、男が唐へいつたのを慕つた女が神となつたが、その島の姿が女に似てゐる。
でも、彼の心のふさぎのむしはアトを潜めて、唯、まるで今歩いてゐるのが、大日本平城京オホヤマトヘイセイケイの土ではなく、大唐ダイトウ長安の大道の樣な錯覺の起つて來るのが押へきれなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)