金将軍きんしょうぐん
ある夏の日、笠をかぶった僧が二人、朝鮮平安南道竜岡郡桐隅里の田舎道を歩いていた。この二人はただの雲水ではない。実ははるばる日本から朝鮮の国を探りに来た加藤肥後守清正と小西摂津守行長とである。 二人はあたりを眺めながら、青田の間を歩いて行った …
作品に特徴的な語句
須臾とき おお 溺死しぬ 便すなわ 合戦たたか 日本やまと 香染こうぞ 妓生ぎせい 官軍みいくさ 廻旋めぐら 二言にごん たけ 嘲笑あざわら 大唐もろこし こび 小児しょうに 己酉つちのととり ちょう ゆか えき のち 戊申つちのえさる さぐ 敗績やぶ くろ 立派りっぱ ぬい 脚下きゃっか 艫舳へとも しゃく あいだ 高々たかだか 一痕いっこん 一粲いっさん 三月みつき 不意ふい 中軍ちゅうぐん 乱伍らんご 二人ふたり 京城けいじょう 人気ひとけ 倭国わこく 倭将わしょう 倭軍わぐん まる 口惜くや 咄嵯とっさ つば 大明だいみん はさ 奇蹟きせき 妊娠にんしん 宝剣ほうけん 宝鈴ほうれい 寵愛ちょうあい 小倅こせがれ 小腋こわき 山川さんせん 平壌へいじょう 幾掴いくつか あと まど 憔悴しょうすい 戒刀かいとう 戦艦いくさぶね 明眸めいぼう 朝鮮ちょうせん はり 模糊もこ つか 殺生せっしょう 毒蛇どくじゃ 法衣ころも はて 清正きよまさ 無益むやく きば ひき 王命おうめい 玫瑰まいかい 異相いそう 睫毛まつげ わざわい かまど 竜顔りゅうがん 粉飾ふんしょく めぐ 義州ぎしゅう 翠金すいきん つばさ