“小倅”の読み方と例文
読み方割合
こせがれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その手は食わん、金箱というのは、茂太もたとやら茂太しげたとやらいう小倅こせがれのことではない、そのほかに確かに見届けたものがあるのじゃ。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
押し返してねだるように願うと、忠利が立腹して、「小倅こせがれ、勝手にうせおれ」と叫んだ。数馬はそのとき十六歳である。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
青年たちは二十五六が大将株で、十七八の小倅こせがれまで、背広にクワエ煙草というアンチャンの方式通りの姿であった。
淪落の青春 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)