“粉飾”の読み方と例文
読み方割合
ふんしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは朝鮮に伝えられる小西行長こにしゆきながの最期である。行長は勿論征韓のえきの陣中には命を落さなかった。しかし歴史を粉飾ふんしょくするのは必ずしも朝鮮ばかりではない。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お気に入っても入らなくても、虚勢や粉飾ふんしょくに事実を曲げて、聖断せいだんくらくしたてまつるべきではない——と、これは河内を出るときからの彼のかたい胸裏きょうりであった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼らはことに精神を粉飾ふんしょくしていた。二、三のモデルをもっていた。しかもそのモデルがすでに本物ではなかった。あるいはまた、彼らは一つの観念をまねていた。