“ふんしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粉飾78.6%
扮飾14.3%
糞色7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お気に入っても入らなくても、虚勢や粉飾ふんしょくに事実を曲げて、聖断せいだんくらくしたてまつるべきではない——と、これは河内を出るときからの彼のかたい胸裏きょうりであった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこにはいつも、一色の時代の扮飾ふんしょくはある。均一の品の多いのは、いつの世とてかわりはないが、さすがに残されるほどのものには、各階級を支配し、代表した美がある。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
また、ちょっと見たのではための表皮一面、はえの上に蠅がたかって、まるで黒大豆でも厚く敷いたような密度だから糞色ふんしょくも見えずこえの匂いもしないのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)