“扮飾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふんしょく66.7%
つくり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
扮飾ふんしょくされ歪曲わいきょくされた——あるいはそれが自身の真実の姿だかも知れない、どっちがどっちだかわからない自身を照れくさく思うのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そこにはいつも、一色の時代の扮飾ふんしょくはある。均一の品の多いのは、いつの世とてかわりはないが、さすがに残されるほどのものには、各階級を支配し、代表した美がある。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
朝飯が済んでしまうと、お国は金盥かなだらいに湯を取って、顔や手を洗い、お作の鏡台を取り出して来て、お扮飾つくりをしはじめた。それが済むと、余所行よそゆきに着替えて、スッと店頭みせさきへ出て来た。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)