“余所行”のいろいろな読み方と例文
旧字:餘所行
読み方割合
よそゆ50.0%
よそゆき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はばかんながらこう見えても、余所行よそゆきの情婦いろがあるぜ。待合まちええへ来て見繕いでこしれえるような、べらぼうな長生ながいきをするもんかい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
春になって花見に行ったとか、もしくは芝居を見に行ったとか、そうでなくっても何処かの人の集りに出て行ったので、余所行よそゆきの晴衣をて行った。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
その頃から見ると私も大分だいぶ大人になっていました。けれどもまだ自分で余所行よそゆきの着物を拵えるというほどの分別ふんべつは出なかったのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
片腕ッていう処だが、紋床の役介者は親方の両腕だ、身に染みて遣りゃ余所行よそゆき天窓あたまを頼まれるッて言っていたものがあるよ、どうだい。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)