“小腋”の読み方と例文
読み方割合
こわき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壺を小腋こわきに道場を出て、ブラブラ帰るみちすがら、あの茫然ぼうぜんと見送っていた萩乃の立ち姿は、左膳のまぶたのうらから消えなかった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ここに、ちょっと注意しなければならぬことは、今まで気がつかなかったが、竜之助はその左の小腋こわきに、物を抱え込んでいることです。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
詩人は念のためあんぐり口をけさせてみた。咽喉はジヨンソン博士が大辞典を小腋こわきに抱へたまゝ素通り出来る程広くいてゐた。