“ごじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゴジョウ
語句割合
御諚75.6%
五条7.3%
互譲4.9%
悟浄2.4%
五城2.4%
五正2.4%
御状2.4%
御詫2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これ、これ、永居は平太夫の迷惑じゃ。すぐさま縄目を許してつかわすがよい。」と、難有ありがた御諚ごじょうがございました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
裏門を過ぎると、すこし田圃たんぼがあって、そのまわりに黄いろい粗壁あらかべの農家が数軒かたまっている。それが五条ごじょうという床しい字名あざなの残っている小さな部落だ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
結果は、双方の互譲ごじょうとなって
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
醜く・鈍く・ばか正直な・それでいて、自分の愚かな苦悩を隠そうともしない悟浄ごじょうは、こうした知的な妖怪ばけものどもの間で、いいなぶりものになった。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
その年の秋、悟浄ごじょうは、はたして、大唐だいとう玄奘法師げんじょうほうし値遇ちぐうし奉り、その力で、水から出て人間となりかわることができた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
出代に早くしたしむ子供かな 五城ごじょう
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
……というのが、彼にはまだ住宅がないので、五正ごじょう作左衛門という勘定奉行の家に寄宿した。
百足ちがい (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
岐阜ぎふより殿へ御状ごじょうがあったとすれば、いつどんな御用の起らぬ限りもない。たとえ半兵衛にお招きがなくても、帯を解いてやすんでは相すむまい」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その折、兄弟どもも皆、誘えという御詫ごじょうじゃ。——但馬守に伝えても遠慮するであろうゆえ、そちから申せと、わけても有難い仰せなのだ。——又十郎はおるか
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)