“おわび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御詫73.7%
御詑10.5%
御託5.3%
御謝罪5.3%
謝罪5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陰ながら貴所に御詫おわび致したで御座いませう——けれど我が心に尋て見ますれば、ひとの伝説を、全く虚妄きよばうとのみ言ひ消すことが出来ませぬので、必竟ひつきやう
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
私はかうして前非を後悔して、貴方の前で潔く命を捨てるのも、その御詑おわびが為たいばかりなのですから、貫一さん、既往これまでの事は水に流して、もう好い加減に堪忍して下さいまし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
翌朝御託おわびに出て昨夜は誠に失礼つかまつりましたとべるけにも行かず、到頭とうとう末代まつだい御挨拶なしにすんで仕舞た事がある。是ればかりは生涯忘れることが出来ぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
うちにいよ/\不平は懐けど露塵ほども外には出さず、義理の挨拶見事に済まして直其足を感応寺に向け、上人の御目通り願ひ、一応自己が隷属みうちの者の不埓を御謝罪おわびし、我家に帰りて
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
むすめはひい/\と泣きながら、「姉様謝罪おわびをして頂戴よう、あいたゝ、姉様よう」と、あはれなる声にてたすけを呼ぶ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)