“隷属”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れいぞく88.2%
みうち11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、唇をゆがめた時に、明るい半面に隷属れいぞくしている、前歯の四本だけが光って見えたが、その表情には用心深いところがあった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ところで降人に出た劉禅りゅうぜんの余生はどうなって行ったろう。魏へ移った旧蜀臣は、おおむね魏から新しい官職を与えられて、その隷属れいぞくに甘んじた。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
義理の挨拶あいさつ見事に済ましてすぐその足を感応寺に向け、上人のお目通り願い、一応自己おのれ隷属みうちの者の不埒ふらちをお謝罪わびし、わが家に帰りて、いざこれよりは鋭次に会い
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
うちにいよ/\不平は懐けど露塵ほども外には出さず、義理の挨拶見事に済まして直其足を感応寺に向け、上人の御目通り願ひ、一応自己が隷属みうちの者の不埓を御謝罪おわびし、我家に帰りて
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)