“謝罪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あやま55.7%
わび16.0%
あやまり5.7%
しゃざい4.7%
あやまつ4.7%
あや3.8%
しやざい2.8%
あやまっ0.9%
あやまら0.9%
おわび0.9%
ことわ0.9%
ことわり0.9%
わぶ0.9%
エクスキューズ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が悪るかッたら謝罪あやまるから、兄さん今まで通り来て下さいよ。私を可哀そうだと思ッて来て下さいよ。え、よござんすか。え、え
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
是非お目にかかってお謝罪わびがしたいから、奥様へお取り次ぎして頂きたいと云って、お台所に居りますが、——どういたしましょう?
美人鷹匠 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
お前が分別さええれば妾がすぐにも親方様のところへ行き、どうにかこうにか謝罪あやまり云うて一生懸命精一杯、たれてもたたかれても動くまいほど覚悟をきめ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
このうえは、いっこくもはやく、あの垢離堂から社家しゃけへおうつし申しあげ、また、付人つきびとの忍剣とやらの神縛しんばくもといて謝罪しゃざいするよりほかに手段しゅだんはなかろう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きツイ先頃はお互にむしの居所のわるい所から言葉たゝかたれども考へ見れば吾儕わしが惡いとかう謝罪あやまつた上からは主は素より舍兄あにのこと心持を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とうからあなたに打ち明けて謝罪あやまろう謝罪まろうと思っていたんですが、つい言いにくかったもんだから、それなりにしておいたのです」
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると翌日よくじつかへつて大層たいそう謝罪しやざいをされるから何故なにゆゑ返事へんじをしなかつたとたづねると返事へんじ端書はがきしてきましたといふのです。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
「私がわるう御座ンした……」と差俯向いたままで重ねて謝罪あやまった。「全くそんな気で申した訳じゃア有りませんが……お、お、思違いをして……つい……失礼を申しました……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「いい気味だ。謝罪あやまらせてやッた」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
むすめはひい/\と泣きながら、「姉様謝罪おわびをして頂戴よう、あいたゝ、姉様よう」と、あはれなる声にてたすけを呼ぶ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「あい。初会しょかいなら謝罪ことわッておくれ」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「イヤ。悪かった悪かった。冗談云うて悪かった。博多の人間もんなら仁輪加で笑うて片付くが、他国たびの人なら腹の立つのも無理はない。悪かった悪かった。ウチまで来なさい。返済まどうてやるけに。ナア。この通り謝罪ことわり云うけに……」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かく打ち謝罪わぶるときしも、幼児は夢を破りて、睡眠のうちに忘れたる、えと寒さとを思い出し、あと泣き出だす声も疲労のために裏涸うらがれたり。
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今朝、珠子さんがいっていたように、抗戦派のクウ・デタにたいする連合国側への〈謝罪エクスキューズ〉として、このひとたちは身をもって国際信義を示そうと決意しているんだ。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)