“あやまり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アヤマリ
語句割合
51.7%
9.0%
誤謬7.9%
謝罪6.7%
過失5.6%
錯誤5.6%
3.4%
失言1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
詫火1.1%
誤解1.1%
過誤1.1%
邪教1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お自分は一度しかも余り注意せずに通過したのみであるから、詳しく書けないことは勿論、あやまりもあろうと思うから特にその事を断って置く。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
頃日このごろ高橋邦太郎さんに聞けば、文士芥川龍之介さんは香以の親戚だそうである。もし芥川氏の手にってこの稿のあやまりただすことを得ば幸であろう。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わたくしはただ神様かみさまやら守護霊様しゅごれいさまからきかされたところをお取次とりつぎするのですから、これが誤謬あやまりのないものだとはけっしてるつもりはございませぬ……。
此通このとほ謝罪あやまりますほどに、うぞゆるあそばして、いつものやう打解うちとけたかほせてくだされ、御嫌機ごきげんなほしてくだされとぶるに、さては左樣さうかとすこれて、れならば其樣そのやう
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
で、念の為に手拭をあらためると、三筋と思つたのは此方こっち過失あやまりで、一つのくぎに二筋の手拭が重ねて掛けてつて、都合つごう四筋といふのがなるほど本当だ。これにはいずれも敬服したと云ふ。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
それには何かの錯誤あやまりがなければならないと彼は又かんがえた。
半七捕物帳:02 石灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いとほしさに三日四日は過しぬれど、何地いづちの人ともさだかならぬに、あるじも思ひがけぬあやまりし出でて、ここちまどひ侍りぬといふ。
こゝに至りて伏姫の「運命」をかたちづくりしもの二段階あり、その一は根本の因果にして仏説をその儘なり、而して其二は一種のコンペンセイシヨンにして、一言の失言あやまりより起れるものとす。
れぬ内こそ露をもだ。遊佐も借りんのなら可いさ、既に借りて、無法な目に遭ひながら、なほいまだ借りざる先の良心を持つてゐるのは大きなあやまりだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
京水は水津本を重視し、これを藉り来つて錦橋本のあやまりたゞさうとした。水津本は記載素樸にして矯飾の痕が無い。京水の重視したのも尤である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一一六あながちほとけをたふとむ人の、歌のこころ細妙くはしからぬは、これほどのあやまりは幾らをもしいづるなり。足下そこは歌よむ人にもおはせで、此の歌のこころあやしみ給ふは一一七用意よういある事こそと、あつでにける。
そのうちに岩角の高いところへ上って詫火あやまりを焚きだした。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「いや、今日からは、人にもさような誤解あやまりは、とくとたしなめてやらねばなりませぬ。いなか者の目の狭さ。愚衲も恥じ入ったことにござりまする。では、おん大将より御題ぎょだいなと賜わって」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家の内には情を重んじて家族相互いに優しきをたっとぶのみにして、時として過誤あやまり失策しくじりもあり、または礼を欠くことあるもこれを咎めずといえども、戸外にあっては過誤も容易に許されず
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
彼女のおどろくべき美と幾世紀間も衰えぬ彼女の若さのために、美しいソンベレネは不老不死であるという邪教あやまりが人間の中に伝えられないためにその墓があるのであった。
人馬のにひ妻 (新字新仮名) / ロード・ダンセイニ(著)
もしこの順席をあやまりて、他に治国の法を求めなば、時日を経るにしたがい、意外の故障を生じ、不得止やむをえずして悪政を施すの場合に迫り、民庶もまた不得止して廉恥を忘るるの風俗に陥り