“匡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ただ45.8%
きょう16.7%
たゞ16.7%
ただす8.3%
きやう4.2%
4.2%
はこ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰でも時計を号砲どんに合せることを忘れた時には岡田の部屋へ問いに行く。上条の帳場の時計も折々岡田の懐中時計にってただされるのである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
きょうす。顔渕後れたり。子曰く、吾女なんじを以て死せりと為せりと。曰く、子います。回や何ぞ敢て死せんと。——先進篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
時をたゞし道にしたがひ、仰いで鳳鳴を悲み、俯して匏瓜を嘆ず、之をりてれざらんことを恐れ、之を藏めて失はんことを憂ふ、之れ正は即ち正なりと雖も
人生終に奈何 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
大江匡おおえただす。」と答えた時、巡査は手帳を出したので、「ただすはこに王の字をかきます。一タビ天下ヲ匡スと論語にある字です。」
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
せい桓公くわんこうもつたり。諸矦しよこう(六)九合きうがふし、天下てんか(七)きやうする、管仲くわんちうはかりごとなり管仲くわんちういは
理解されるべきものをめて理解するのではなくして、それをあるが儘に理解することである(その説明は後に与える)、処が受動的理解は更に、静観的にあるが儘に之を理解する立場にのみ止まり
空間概念の分析 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
我らは順序を整え論理を辿たどりて組織的に結論に導き、彼らは前後の関係を顧慮せずして続々として真理を提示する。あたかも宝のはこを開きて手当り次第に宝石を取り出すが如くである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)