“号砲”のいろいろな読み方と例文
旧字:號砲
読み方割合
どん50.0%
ドン25.0%
ごうほう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰でも時計を号砲どんに合せることを忘れた時には岡田の部屋へ問いに行く。上条の帳場の時計も折々岡田の懐中時計にってただされるのである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
号砲ドンが鳴った。皆が時計を出して巻く。木村も例の車掌の時計を出して巻く。同僚はもうとっくに書類を片附けていて、どやどや退出する。
あそび (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それから約一カ月ほどちました。御大葬ごたいそうの夜私はいつもの通り書斎にすわって、相図あいず号砲ごうほうを聞きました。私にはそれが明治が永久に去った報知のごとく聞こえました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)