“ごうほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
豪放70.0%
号砲10.0%
号礮10.0%
業報10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、そこにまっな顔をして、ゆうゆうとさけを飲んでいた豪放ごうほうらしいさむらいがある。一同をながめると、莞爾かんじとしてむかえながら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから約一カ月ほどちました。御大葬ごたいそうの夜私はいつもの通り書斎にすわって、相図あいず号砲ごうほうを聞きました。私にはそれが明治が永久に去った報知のごとく聞こえました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
請う所を許允きょいんせられなば、則ち明夜初更を以て号礮ごうほうを約と為し、脚船一隻を発して横浜応接館以東二十許町、海岸絶危し、人家無き処に至りて、生らをむかえられよ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
だから善行も悪行もすべて業報ごうほうに打ちまかせて、ただ専心に弥陀の救済のこころにすがるべきである。——ここに人を支配する「業」と、業に支配せられる「人」との明らかな区別がある。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)