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豪放
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ごうほう
ふりがな文庫
“
豪放
(
ごうほう
)” の例文
すべてが
豪放
(
ごうほう
)
で、雄大で、何でも
人目
(
ひとめ
)
を驚かさなければ止まないと云う御勢いでございましたが、若殿様の御好みは、どこまでも繊細で
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
すると、そこにまっ
赤
(
か
)
な顔をして、ゆうゆうと
酒
(
さけ
)
を飲んでいた
豪放
(
ごうほう
)
らしい
侍
(
さむらい
)
がある。一同をながめると、
莞爾
(
かんじ
)
として
迎
(
むか
)
えながら
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……あれも長いこと都の中で育った
故
(
せい
)
か、どうもあの軟弱な都の悪風に染まってしまって、
豪放
(
ごうほう
)
なところが欠けていて困る。あれだけは厳しく
躾
(
しつ
)
けて直さなければどうにもならんな。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
自分の
豪放
(
ごうほう
)
らしい言葉に、久し振りに英雄的な気分になれたらしく、上機嫌になって、晩めしを一しょに喰いたいけれども、
外
(
はず
)
せぬ用事があるからと断って、真佐子と婿に代理をさせようと
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それからまた一人を
豪放
(
ごうほう
)
な男にすれば、一人を
繊弱
(
せんじゃく
)
な男にするのにもやはり
微笑
(
ほほえ
)
まずにはいられません。現にK君やS君は二人とも肥ってはいないのです。
手紙
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
ですから、時に、暴を働き、治を
紊
(
みだ
)
し、徒党となっては群盗と変じ、散じては良民を
掠
(
かす
)
め、
野伏
(
のぶせ
)
り野武士などの名をもって呼ばれていますが、その本質は
豪放
(
ごうほう
)
任侠
(
にんきょう
)
です。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
元々、五郎右衛門だけは、幼年から石舟斎の規格にもはまらない
豪放
(
ごうほう
)
な性質ではあったが、その後、諸国をあるいているうちに、小早川金吾秀秋の家に仕えていると、風の便りに聞えていた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
豪
常用漢字
中学
部首:⾗
14画
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
“豪放”で始まる語句
豪放磊落
豪放不羈
豪放不覊
豪放濶達
豪放粗剛