“相図”のいろいろな読み方と例文
旧字:相圖
読み方割合
あいず80.0%
あひづ15.0%
あいはか5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大夫は右の手を挙げて、大拇おやゆびを折って見せた。そして自分もそこへ舟をもやった。大拇だけ折ったのは、四人あるという相図あいずである。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一頃ひところの熱狂に比べると、町もシーンとして来た、小諸停車場の前で吹く喇叭らつぱが町の空に響き渡つた。入営するものを寄せ集めの相図あひづだ。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
巴山人は早稲田出身の文士にてさざなみ山人門下の秀才なりしが明治三十四年同門の黒田湖山こざん相図あいはか麹町三番町こううじまちさんばんちょう二七不動のほとりに居をかまへ文学書類の出版を企てき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)