“号鈴”の読み方と例文
旧字:號鈴
読み方割合
ベル100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いったい父は講釈好こうしゃくずきの説明好であった。その上時間に暇があるから、誰でも構わず、号鈴ベルを鳴らして呼寄せてはいろいろな話をした。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
玄関の格子こうしを開けた時、お延の頭に平生からあったこんな考えを一度によみがえらさせるべく号鈴ベルがはげしく鳴った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
のぼるならこちらが楽で安全であると思い直して、出合頭であいがしらの人をわずらわしくけて、ようやく曲り角まで出ると、向うからはげしく号鈴ベルを鳴らして蒸汽喞筒じょうきポンプが来た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)