“出合頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
であいがしら90.5%
であひがしら9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出合頭であいがしらに突当ろうとしたのは、やはり二人づれの酔どれ、どこぞの部屋のわた仲間ちゅうげんと見える。よくない相手にとっつかまった兵馬は
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
臥床ふしどを出るや否やいそいで朝飯あさはんととのえようと下座敷したざしきへ降りかけた時出合頭であいがしらにあわただしく梯子段はしごだんを上って来たのは年寄った宿の妻であった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一部の画家ゑかき仲間に天才人と言はれた青木繁が、また借金の名人で、どんな画家ゑかきでも出合頭であひがしらにこの男と打衝ぶつつかつて二ことこと話してゐると、慈善会の切符でも押し付けられたやうに
言ふ其人はゆかなつかし何人ぞやと出合頭であひがしらかほ打詠うちながめ見れば此方こなたの彼男はお前こそは道十郎殿の御内儀ないぎお光殿にて有しよなめづらしき所にてたえて久しき面會めんくわいなり拙者せつしや事は瀬戸物屋せとものや忠兵衞と言れてお光はかほうちまもり扨は忠兵衞殿にて在せしかと往昔馴染むかしなじみの何とやらなつかしきまゝことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)