“出來合”の読み方と例文
新字:出来合
読み方割合
できあひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すくみといふのはちゞめたまゝかたちたもたれるやうに死體したいしたから荒繩あらなはまはしていて首筋くびすぢところでぎつしりとくゝることである。麁末そまつ松板まついたこしらへた出來合できあひ棺桶くわんをけはみり/\とつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
驚破すは秋草あきぐさに、あやかしのついてさふらふぞ、と身構みがまへしたるほどこそあれ、安下宿やすげしゆくむすめ書生しよせいとして、出來合できあひらしき夫婦ふうふきたりしが、當歳たうさいばかりの嬰兒あかんぼを、をとこが、小手こてのやうにしろシヤツをよろへる
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)