“麁末”の読み方と例文
読み方割合
そまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尤も何方が雲かどろかは、其れは見る人の心次第だが、兎に角著しく変った。引越した年の秋、お麁末そまつながら浴室ゆどのや女中部屋を建増した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
左様に候へば、此御まな料、まことに麁末そまつの御事におはしまし候へども、歳末の御祝儀申上まゐらせ候しるしまでにさし上まゐらせ候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
麁末そまつなもの、と重詰の豆府滓とうふがら、……の花をったのに、せん生姜しょうがで小気転を利かせ、酢にした鯷鰯しこいわしで気前を見せたのを一重。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)