“できあひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出來合33.3%
出来逢33.3%
出来合16.7%
溺愛16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
驚破すは秋草あきぐさに、あやかしのついてさふらふぞ、と身構みがまへしたるほどこそあれ、安下宿やすげしゆくむすめ書生しよせいとして、出來合できあひらしき夫婦ふうふきたりしが、當歳たうさいばかりの嬰兒あかんぼを、をとこが、小手こてのやうにしろシヤツをよろへる
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
がをさなきころは常のやうかんすらいやしきものゝ口には入らざりしに、江戸をさる事遠き此地にも出来逢できあひのねりやうかんあるはじつに大平の徳化とくくわなりといひしに
自分が出来合できあひやつを胸にたくはへてゐるんぢやなくつて、石と鉄と触れて火花ひばなる様に、相手次第で摩擦の具合がうまく行けば、当事者二人ににんの間に起るべき現象である。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
後で店の者や近所の人の噂を集めると、總兵衞はこの美しいお道の方を溺愛できあひして、同じやうな關係のめひでありながら、これに聟を取つて、相模屋の跡取にするつもりであつたやうです。