“瀬戸物屋”の読み方と例文
読み方割合
せとものや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめ、がばり/\はゆき安賣やすうりかぎりしなるが、次第しだい何事なにごとにももちゐられて、投賣なげうり棄賣すてうり、見切賣みきりうりの場合ばあひとなると、瀬戸物屋せとものや呉服店ごふくみせふだをたてて、がばり/\。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
両河地方メソポタミヤでは埃及エジプトと違って紙草パピルスを産しない。人々は、粘土ねんどの板に硬筆こうひつをもって複雑な楔形くさびがた符号ふごうりつけておった。書物はかわらであり、図書館は瀬戸物屋せとものやの倉庫に似ていた。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
言ふ其人はゆかなつかし何人ぞやと出合頭であひがしらかほ打詠うちながめ見れば此方こなたの彼男はお前こそは道十郎殿の御内儀ないぎお光殿にて有しよなめづらしき所にてたえて久しき面會めんくわいなり拙者せつしや事は瀬戸物屋せとものや忠兵衞と言れてお光はかほうちまもり扨は忠兵衞殿にて在せしかと往昔馴染むかしなじみの何とやらなつかしきまゝことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)