“楔形”の読み方と例文
読み方割合
くさびがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今朝、朝食後、大灌奠式ローヤル・カヴァを見る。王位を象徴する古い石塊にカヴァ酒をそそぐのだ。此の島に於てさえ半ば忘れられた楔形くさびがた文字的典礼。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
兵頭との間は、三間余りも離れていたから、五人の輦台は、二人を、左右へ放して、別々に討取るように、楔形くさびがたになって、追って来た。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「——字は大して違いますまい。言葉の方は昔から大分違って来ていますが——字でも、大昔はあんなのでない楔形くさびがた文字を使ったのです——」
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)