“くさびがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
楔形85.7%
楔型14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——字は大して違いますまい。言葉の方は昔から大分違って来ていますが——字でも、大昔はあんなのでない楔形くさびがた文字を使ったのです——」
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
広大な庭のあちこちに、篝火かがりび楔形くさびがたに焚かれている、甲胄かっちゅう姿の軍卒が、槍や長柄を輝かせながら、警護している姿が見えた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
針といっても、長さ一間、はば一尺もある鋼鉄製のつるぎだ。その楔型くさびがたの鋭くなった一端が、彼の頸の肉にジリジリと喰い入っているのだ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
気がつくと、井戸の底の水の中から、楔型くさびがたの石塊が三つ四つ首を出している。明かに横穴の通路を破ったものがあるのだ。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)