“楔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさび98.3%
けい1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「二十三年前に盗んだ御用金三千両は、浜町河岸の石置場、百貫あまりの御影石の下だ——左の小さいくさびを取ると、子供にも取出せる」
銅箱の底に銅のくさびをつけてその楔の先端に霜の結晶を作るようにして、その結晶を箱の外から焦点距離の長い顕微鏡で覗くことにした。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
とうに整頓のけい点が近づいたせいか、その急激に訪れた疲労は、恐らく何物にもまして、魅惑的なものだったに違いないであろう。しかし、そのうち烈しい意志の力がほとばしり出てきて
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)