“出会頭”のいろいろな読み方と例文
旧字:出會頭
読み方割合
であいがしら83.3%
であひがしら16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドアを開けた出会頭であいがしらに、爺やがそばに、供が続いて突立つったった忘八くつわの紳士が、我がために髪を結って化粧したお澄の姿に、満悦らしい鼻声を出した。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さいわい、門は開けっ放しになっていたので、駈け込んで洋館の入口のベルを押した。と、出会頭であいがしらに、ドアが開いて、一人の洋装婦人が顔を出した。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
戦争いくさになつてからは、さう暢気のんきな事も出来ないが、伯林ベルリンの市中では、いつも大晦日おほみそかは、市街まちを歩く人達が、出会頭であひがしらに誰彼の容捨はなく
貫一も今は是非無く婦人に従ひて待合所の出会頭であひがしらに、入来いりくる者ありて、その足尖つまさきひしげよと踏付けられぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)