“忘八”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くつわ40.0%
ぼうはち20.0%
ホア・マスタ20.0%
ワンパ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドアを開けた出会頭であいがしらに、爺やがそばに、供が続いて突立つったった忘八くつわの紳士が、我がために髪を結って化粧したお澄の姿に、満悦らしい鼻声を出した。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
忘八ぼうはちの亭主、待合の女房おかみといえども、おのれ遊客となってこれが敬礼を受ける場合でなく、一個人としてここにい寄れば会釈をしなければならないすうで。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
老人の忘八ホア・マスタが、馬車と平行して走る。
親類づらをした二人は、老大ラオタアの権六、忘八ワンパの猪太郎という海賊船の船頭だった。
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)