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忘八
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くつわ
ふりがな文庫
“
忘八
(
くつわ
)” の例文
扉
(
ドア
)
を開けた
出会頭
(
であいがしら
)
に、爺やが
傍
(
そば
)
に、供が続いて
突立
(
つった
)
った
忘八
(
くつわ
)
の紳士が、我がために髪を結って化粧したお澄の姿に、満悦らしい鼻声を出した。
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
忘八
(
くつわ
)
屋商売はしておりますが、心は
忘八
(
くつわ
)
ではないつもりの、如来衛門と申す者……難儀のお方と見たが最後、どうでもお助け致さないでは、この胸の中が納まらない変な性分の者でございます。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ずり落ちた帯の
結目
(
むすびめ
)
を、みしと踏んで、片膝を胴腹へむずと
乗掛
(
のりかか
)
って、
忘八
(
くつわ
)
の紳士が、外套も脱がず、革帯を陰気に重く光らしたのが、鉄の
火箸
(
ひばし
)
で、ため打ちにピシャリ打ちピシリと当てる。
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
忘
常用漢字
小6
部首:⼼
7画
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
“忘八”で始まる語句
忘八蛋
忘八者