“乗掛”のいろいろな読み方と例文
旧字:乘掛
読み方割合
のりかか26.7%
のっか13.3%
のっかか13.3%
のッかゝ13.3%
のしかか6.7%
のしかゝ6.7%
のつか6.7%
のつけ6.7%
のりかゝ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はッと驚くと同時に、彼は幸いに這っていたので、矢庭やにわに敵の片足を取って引いて、倒れる所を乗掛のりかかっての胸の上に片膝突いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それをもいとわない浅間しさで、を抱いた洋服がやっと手をすがっって乗掛のっかけた処を、鉄棒で払わぬばかり車掌の手で突離された。よろめくと帽子が飛んで、小児こどもがぎゃっと悲鳴を揚げた。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
英吉はまた火箸を突支棒つっかいぼうのようにして、押立尻おったてじりをしながら、火鉢の上へ乗掛のっかかって
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といううち雇婆やといばあさんが火をとぼして来ましたから、見ると大の男が乗掛のッかゝってとこが血みどりになって居ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しからんことを言うよ、それでは私が今日お前の所から何か持ってでも帰ったと言うのだね、聞き捨てになりませんぞ」と声を高めて乗掛のしかかる。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
伴藏は乗掛のしかゝってとゞめを刺したから、おみねは息が絶えましたが、うしてもしがみついた手を放しませんから、脇差にて一本々々指を切り落し、ようやく刀をぬぐい、さやに納め
くるまよこに、つか/\と、くろへ、いて乗掛のつかけると、しろに、かげもなく、ぽんとつて、ぺこ/\と叩頭おじぎをした。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さうして跫音がするとピタリと辞書を裏返しにして乗掛のつけるしかけなんでせう。処が薄い本だと宜いが、厚いのになると其呼吸が合ひますまい。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と藁の上へ押倒して上へ乗掛のりかゝるから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)