出会頭であひがしら)” の例文
旧字:出會頭
戦争いくさになつてからは、さう暢気のんきな事も出来ないが、伯林ベルリンの市中では、いつも大晦日おほみそかは、市街まちを歩く人達が、出会頭であひがしらに誰彼の容捨はなく
貫一も今は是非無く婦人に従ひて待合所の出会頭であひがしらに、入来いりくる者ありて、その足尖つまさきひしげよと踏付けられぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
出会頭であひがしらこゑけたものがある。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
みち出会頭であひがしらに石をげつけた女達がまじつてゐたといふ事を何かの本で読んだ事がある。