号砲どん)” の例文
旧字:號砲
誰でも時計を号砲どんに合せることを忘れた時には岡田の部屋へ問いに行く。上条の帳場の時計も折々岡田の懐中時計にってただされるのである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
すごすごと勝手に立てば正午の号砲どんの音たかく、かかる折ふし殊更ことさら胸にひびくものなり。
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)