“何地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いずち61.1%
いづち11.1%
どっち5.6%
いずく5.6%
いづこ5.6%
いづれ5.6%
どちら5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「松虫のつぼねと、鈴虫の局のお二人は、何地いずちへ落とした。それをいえ」安楽房が、それについては、一言も吐かないので、経雅つねまさ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いとほしさに三日四日は過しぬれど、何地いづちの人ともさだかならぬに、あるじも思ひがけぬあやまりし出でて、ここちまどひ侍りぬといふ。
「今日は何地どっちの方面から捜して見ようか。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
智馬死すると聞いてたちまちそむき去ったとはうけられがたいようだが、前達せんだって『太陽』へ出した「戦争に使われた動物」てふという拙文中にも説いた通り、昔は何地いずくの人も迷信重畳しおり
其人そのひといま新聞しんぶん題目だいもくとなつて世人よのひといぶか旅路たびぢこゝろざしたといふ、その行先ゆくさき何地いづこであらう、その目的もくてきなんであらう。
きゝモシ八五郎さん御前に弟はなきはずなるが其弟と申さるゝは今迄何地いづれ御在おいでなされしやと問ければ八五郎はぬからず御前さんの御存じなきも道理もつともなり幼少えうせうの時さとに遣して其儘そのまゝ縁切えんきりになし置しが今にては段々だん/\出世しゆつせして四國の丸龜に於て劔術の師匠ししやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「付かない事をお聞き申すやうですが、那処あすこにお父様とつさまとお話をしてゐらつしやるのは何地どちらの方ですか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)