“どっち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
何方79.5%
孰方15.2%
1.8%
何処1.8%
何地0.9%
誰方0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初果し合いに持出した徳利には、二本共南蛮物の毒薬を仕込み、大井久我之助は何方どっちを取っても、助からないように仕組んだのだ。
あし青簾あおすの筈なんです。ところが、孰方どっちを向いても一面の泥田、沼ともいわず底が浅い。どぶをたたきつけた同然に炎天に湧いたのがしおで焼けて、がさがさして、焦げています。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
阿母おっかさんとおばさんと、どっちが好き?」お島は言ってみたが、子供には何の感じもないらしかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
何処どっちの方から来たんだネ」
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「今日は何地どっちの方面から捜して見ようか。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何地どっちの方へ……。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
誰方どっちが失敬だ……アラあんな事言ッたら故意わざ愚頭々々ぐずぐずしているよ。チョッ、ジレッタイネー、早々さっさとしないと姉さん知らないからい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)