“いずく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イズク
語句割合
何処49.3%
18.7%
9.3%
5.3%
何国4.0%
2.7%
何所2.7%
那処2.7%
何地1.3%
何方1.3%
(他:2)2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海の底に足がついて、世にうときまで思い入るとき、何処いずくよりか、かすかなる糸を馬の尾でこする様な響が聞える。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何処いずくの津より運び来にけん、俵にしたる米のほかに、塩鮭しおざけ干鰯ほしかなんど数多あまた積めるに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
いずくんぞ知らん。この間にあって道庵先生は臥薪嘗胆がしんしょうたんの思いをして、復讐の苦心をしていたのであります。
とみ跋扈ばっこするというと、いつも米国を例にとるが、いずくんぞ知らん日本にもその例にとぼしからぬを。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
大老これを上につかさどり、間部これを下にたすくるに非ざるよりは、天下の事、いずくんぞここに至らんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
象山また復書を持ちて夷国に到らんと欲す、則ち曰く、「微臣別に謀を伐つの策あり、いずくんぞ風船を得て聖東ワシントンに下らん」と。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
而して、今万物自然の理を得、其れいずくにぞ哀念かこれ有らん、とえる、流石さすが孔孟仏老こうもうぶつろうおしえおいて得るところあるの言なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もし衆人みな独木橋まるきばしを渡らば、彼いずくんぞ喜んで渡らん。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
何国いずくの御方か存じ参らせねど、此の上の御慈悲おんなさけに、そのすべ教へて賜はれかしと、砂にひれ伏して声を忍ぶていなり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大切の預り息子、昨日より出でて帰らざれば、手分けしてたずぬるといえども、地理をも知らぬ他国のこと、いずれを何国いずくとわかつべし。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「卿等、碌々人に拠って事をなすの徒。燕雀えんじゃくいずくんぞ、大鵬の志を知らんや、か——吾に、洛陽負廓田ふかくでんけい有らしめば、あによく六国の相印をびんや、か」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「王侯将相、いずくんぞ種あらんや」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
今時かかる設備全き神社が、官国幣社を除きて何所いずくにかあるべき。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
ういう場合ばあいであるから何所いずくへまいるにも、そちをれる。』みことはそうおおせられたそうで、またひめほうでも、いとしき御方おんかた苦労くろう艱難かんなんともにするのがおんなつとめと、かたかた覚悟かくごされたのでした。
神酒をいただきつつ、酒食のたぐいを那処いずくより得るぞと問うに、酒は此山ここにてかもせどその他は皆山の下より上すという。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
筒袖の単衣ひとえ着て藁草履わらぞうり穿きたる農民のおんなとおぼしきが、鎌を手にせしまま那処いずくよりか知らず我らが前に現れ出でければ
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
昔は何地いずくの人も迷信重畳しおり、したがって戦術軍略の多分は敵味方の迷信の利用法で占められ
二人をにらみ据えて言葉も荒々しく、政宗謀叛とは初めより覚悟してこそ若松を出でたれ、何方いずくにもあれ支えたらば踏潰ふみつぶそうまでじゃ、明日あすは早天に打立とうず、とののしった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いずくんぞ命薄く時そむ
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
故にその詩にいう、「継成ただまさ市戮しりくに甘んずべし、倉公いずくんぞた生還を望まんや」と。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
いずくんぞ知らんや、この文教なるものは封建制度を寸断する危険なる分子をその中に含まんとは。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)