“いずくん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
33.3%
11.1%
11.1%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の胆の小なる芥子けしの如く其の心の弱きこと芋殻の如し、さほどに貧乏が苦しくば、いずくんぞ其始め彫闈ちょうい錦帳の中に生れ来らざりし。破壁残軒の下に生をけてパンをみ水を飲む身も天ならずや。
床下を全部コンクリートにして湿気を避けおおせたりと安心していると、いずくんぞ知らん、湿気が全部上へあがって床板や畳がじくじくになってしまうのと、全くいつにする失敗である。
「然る処、氏直天道の正理にそむき、帝都に対して奸謀を企つ。いずくんぞ天罰を蒙らざらんや。古諺に曰く、巧詐は拙誠に如かずと。所詮普天の下勅命に逆ふともがらは、早く誅伐ちゅうばつを加へざるべからず云々」
小田原陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
しかるにいずくんぞ知らん、彼が無難に何時間の試験を、その翌日もまたその翌日も無難にたことは、彼の学力のみによると思ったなら、大いに見当がちがっておりはしまいか。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
余ヤ土陽僻陬どようへきすうノ郷ニ生レ幼時早ク我父母ヲうしなヒ後初メテ学ノ門ニ入リ好ンデ草木ノ事ヲおさまた歳華さいかノ改マルヲ知ラズ其間斯学ノタメニハ我父祖ノ業ヲ廃シ我世襲せしゅうノ産ヲ傾ケ今ハ既ニ貧富地ヲ疇昔ちゅうせき煖飽だんぽうハ亦いずレノ辺ニカ在ル蟋蟀こおろぎ鳴キテ妻子ハ其衣ノ薄キヲ訴ヘ米櫃べいき乏ヲ告ゲテ釜中ふちゅう時ニ魚ヲ生ズ心情紛々いずくんゾ俗塵ノ外ニ超然ちょうぜんタルヲ