“いづく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イヅク
語句割合
何処35.7%
何處14.3%
12.9%
8.6%
7.1%
何方5.7%
2.9%
何國2.9%
何所2.9%
奈邊1.4%
(他:4)5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後は何処いづくへ行き居つたか、——おお、この枯木の梢の上に、たつた一人登つてゐるのは、まぎれもない法師ぢや。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし、何処いづくの国、何時の世でも、Précurseur の説が、そのまま何人にも容れられると云ふ事は滅多にない。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何處いづくりてか六三ろくさ天地てんちなげきて、ひめいのちゆゑばかり
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たちいでしまヽ一月ひとつきばかりを何處いづくひそみしか、こひやつこのさても可笑をかしや
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
所が、あにいづくんぞ圖らんや、この堂々として赤裸々たる處が却つて敵をして矢を放たしむる的となつた所以であつたのだ。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
いづくんぞ恋愛なる牙城にる事の多からざるを得んや、曷んぞ恋愛なる者を其実物よりも重大して見る事なきを得んや。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
彼等は彫琢てうたくしたる巧句を得べし、然れども妖魅せられざる前の巧句は人工なり、いづくんぞ神霊に動かされたる天工の奇句を咏出する事を得んや。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
思想と恋愛とは仇讐なるか、いづくんぞ知らむ、恋愛は思想を高潔ならしむる嬭母じぼなるを。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
いづくんぞ知らん、貫一が心には、さしもの恋を失ひし身のいかで狂人たらざりしかをあやしむなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
然れども吾人、あに偏狭みづから甘んぜんや、凡そ道義を唱へ、正心せいしんを尊ぶもの、釈にも儒にもあれ、吾人いづくんぞ喜んで袂を連ねざらんや。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
はゝ形見かたみ地赤ぢあかいろの、褪色あせのこるもあはれいたまし、ところ何方いづく
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一ツなきものにせば、何方いづくなんさわりかるべき、いとはしきはいまはじめたることならず
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
所が、あにいづくんぞ図らんや、この堂々として赤裸々たる処が却つて敵をして矢を放たしむる的となつた所以ゆゑんであつたのだ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
われは身のいづくの處にあるを知らずして、只だ熱の脈絡の内におこりたるを覺えき。
すると其間そのあひだには滊船きせん見出みいだされるとか、何國いづくかの貿易港みなと漂着へうちやくするとか
其曼陀羅を持參致せば誰にても右の金子きんす引替ひきかへに渡し候由うけたまはり候まゝひそかに其曼陀羅を其方そなた樣へ御渡し申候間金子首尾能御請取下されたく金子さへ有ば何國いづくの浦にても心の儘と存候へば一時も早く立退度たちのきたく夫のみ祈り居參せ候猶委細の事は源藏殿より御聞下きゝくださるべく候何も心せかれ候へば先は荒々あら/\申上參せ候めでたくかしく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
人と人との間、邦と邦との間に猜疑さいぎ騙瞞へんまん若し今日こんにちの如くにして終るとせば、宗教の目的何所いづくにかあらむ。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
成程と独言しつゝ十兵衞庫裡にまはりて復案内を請へば、用人爲右衞門仔細らしき理屈顔して立出で、見なれぬ棟梁殿、何所いづくより何の用事で見えられた、と衣服みなりの粗末なるにはや侮り軽しめた言葉遣ひ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
いま日數ひかず二週ふためぐりあまりをぎてしんやみ——勿論もちろん先刻せんこくまでは新月しんげつかすかなひかりてん奈邊いづくにかみとめられたのであらうが
偉大なる思想は一投手、一挙足の間に発生すべきにあらず、いづくんぞ知らん、一国民の耐久的修養の力なるものをつにあらざれば、蓊欝をううつたる大樹の如き思想は到底期すべからざるを。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
安んぞいづくらん、彼等は何も縛束せらるる程の義務もなければ、恩愛もなしとて、都合次第に聚散離合、所謂相手代れど主は不替かわらずとの俗諺に墜り、此間、人に被欺だまされ、人に被売、数年の後、始めて、其謀略の非なるを悟るべし。
此故に耆婆きばまなこを開けば尽大地の草木、保命ほうみやうの霊薬ならぬも無く、仏陀ぶつだ教を垂るれば遍虚空へんこくう鬼刹きせつ、護法の善神ならぬも無しと申す、御敵やそも那処いづくにかある
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
彼の隕石や天降鐡は那處いづくから來つたのである歟。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
太陽漸く冷えて其の熱那處いづくかに存せる。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)