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二週
読み方 | 割合 |
ふたまわり | 50.0% |
ふためぐり | 50.0% |
さて長二と兼松は温泉宿藤屋に逗留して、
二週ほど湯治をいたしたので、
忽ち
効験が
顕われて、両人とも
疵所の
疼みが薄らぎましたから、少し退屈の気味で
ネープルス
港を
出づる
時には
笑めるが
如き
月の
光は
鮮明に
此甲板を
照して
居つたが、
今は
日數も
二週あまりを
※ぎて
眞の
闇——
勿論先刻までは
新月の
微かな
光は
天の
奈邊にか
認められたのであらうが