“蒲柳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほりゅう79.3%
きゃしゃ6.9%
ほりう6.9%
ほっそり3.4%
やせ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まさか、人目にとやこういわれるほどのことではあるまいが、弟は、自分とちがって、蒲柳ほりゅうだし、優しいし、それに、意志がよわい。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この蒲柳きゃしゃな体で一升からとは驚きましたね、どうです、正体なく寝ているけれど、浪人者には勿体ないようない男じゃありませんか」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たきもしめざる蘭麝らんじやおのづからかをりて、くや蛺蝶けふてふ相飛あひとべり。蒲柳ほりう纖弱せんじやく羅綺らきにだもがたし。麗娟りけんつね何處いづくにも瓔珞やうらくくるをこのまず。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「お見受け申しました処でも、ちっと蒲柳ほっそりなさり過ぎますて。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
上外套オウバアコオトを着ながら、なお蒲柳やせの見える、中脊の男が答える。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)