蒲柳きゃしゃ)” の例文
「この蒲柳きゃしゃな体で一升からとは驚きましたね、どうです、正体なく寝ているけれど、浪人者には勿体ないようない男じゃありませんか」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その青白い蒲柳きゃしゃな体で、日傭取稼ひようとりかせぎはこてえましょう。うちの部屋へ来てまだ二月くらいだろうが、たとえ二月の間にしろ、よく働いたもんだと感心する。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ左様か——」と山伏は横柄な口調で、蒲柳きゃしゃな新九郎の物腰をじろじろ見ながら
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)